中筋純 写真展『ウクライナ・チェルノブイリ』 The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES主催

会期:5/12(木)~5/15(日)
時間:12時~19時 ※最終日は17時まで。
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EARTH+GALLERYでは、5月12日(木)から15日(日)までの4日間、中筋純写真展「ウクライナ・チェルノブイリ」を開催します。

中筋は2007年よりチェルノブイリ原発事故によって廃墟となったウクライナの撮影を開始、2011年の3.11以降は、福島に通い続けて撮影を続けています。

もともと各地の廃墟撮影で作品づくりをしていた中筋が、事故後にその地を人の住めない場所としてしまう原発を追いかけるようになったのは、必然だったのかもしれません。そしてそこには、唐突にもぎとられた人々の日常、土地に根ざした想いがありました。

2021年、3.11から10年の節目に始動したThe 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES(以下、the 10th)はその中筋と、福島に想いを寄せて活動を続ける平井有太(ふくしま30年プロジェクト)、阿部浩美(ふくしま30年プロジェクト)、中村奈保子(みんなのデータサイト)、柳澤史樹(Team LINKS)で結成されました。それは、3.11を発端に明示化された新しくも普遍的な価値観とともに、国内外の社会問題と対峙していく取り組みです。

写真展「ウクライナ・チェルノブイリ」は『かさぶた』(東邦、2016)、『コンセントの向こう側』(小学館、2021)といった書籍の刊行、全国各地での「流転」「もやい」といったアート展の開催を続け、見る者の心に迫ってくる写真とともに被災した人々の想いを伝える中筋の、ウクライナに関する写真展です。

中筋はロシアのウクライナ侵攻がはじまり、数多の難民が発生する中、チェルノブイリ入域をコーディネートしてくれたご友人アレクセイ・タナシエンコさんの受け入れを実現させました。

中筋の作品から、ウクライナの問題に想いを馳せ、それが皆さまの何かしら日々の生活における行動に繋がることを願いつつ。

会期中、5/13(金) 19:00 よりWide Awakesの日本支部 The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKESの発起人であり、アーティストの平井有太によるDJイベントを行います。「愛」をテーマにした選曲。そしてレコードだけのDJ!ボルシチなどウクライナの料理やお酒もご用意してお待ちしております。

その他にも、5/13(金)、5/14(土)は深川エリアのグッズやウクライナの平和の象徴であるひまわりを販売する「深川物産展 by フカフォト」、5/15(日)は美大生たちによるフリーマーケットなども同時開催予定。

入場無料。ウクライナ人道支援のため投げ銭をお願いしております。皆さんよりいただいた寄付金は、戦争のための武器に使われるのではなく、ウクライナからの日本における難民受け入れのための支援を行う方たちへ寄付させていただきます。

 

 

【中筋純写真展「ウクライナ・チェルノブイリ」】

展示会期:5/12(木)~5/15(日)
展示時間:12:00-19:00 ※最終日は17時まで。

 

中筋 純 Jun Nakasuji

1966年和歌山県生まれ。日本の産業遺構にスポットを当て作品制作。2007年産業遺構としてのチェルノブイリを取材開始し、放射性汚染にて沈黙を続ける都市空間に衝撃を受け、その後6度にわたり訪問。福島原発事故後には、無人と化した街々の発する静かなメッセージを、季節の変化に合わせて記録。2016年より両地の写真を組み合わせた「流転 福島&チェルノブイリ」展を全国40か所で巡回。また、福島関連の表現を続けるアーティストたちのコラボレーション展「もやい展」を主催している。

著書『廃墟チェルノブイリ』(2008年 二見書房)、『チェルノブイリ春』(2011年 二見書房)、『流転チェルノブイリ』(2014年 二見書房)、『流転 緑の廃墟』(2015年 アスペクト)、『かさぶた 福島The Silent Views』(2016年 東邦出版)、『福島事故と東京オリンピック」(2019年径書房)他多数。

 

【平井有太DJ(Vinyl オンリー)イベント「テーマは、愛」】

イベント日時:5/13(金)
19:00 OPEN /DJ 19:30-21:00 / 23:00 CLOSE

 

平井有太 Yuta Hirai

1975年、東京文京区生。NYの美大School of Visual Arts卒。2001年帰国以降フリーライターとして雑誌媒体を中心に寄稿。3.11以降、福島内外でインタビュー(ソーシャルスケープ)を継続。2012年10月、福島市で「土壌スクリーニング・プロジェクト」事務局に着任、2013年度第33回日本協同組合学会実践賞受賞。NPO法人ふくしま30年プロジェクト理事、モノやコトやヒトを辿れるニューメディア「TADORi(tadori.jp)編集室」所属。

著書『福島』、『ビオクラシー』(共にSEEDS出版)など。2016年、生命と多様性、循環と持続可能性をテーマとする企画展『BIOCRACY』をChim↑Pom キュレーションのもと開催。Wide Awakesの日本支部 The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES発起人であり、3.11を発端に明示化された新しくも普遍的な価値観とともに、国内外の社会問題と対峙し続けるアーティスト。