EARTH+GALLERY の7月の展示は、画家 中原キイコ個展「色香の漂う美人絵」を開催致します。
中原キイコは幼少の頃から絵を描く事に興味を持ち、家中に絵を描いてしまったというエピソードを持ちます。小学生の時には個人教授につき絵画を学び、中学校からは美術専門大学の付属校に入学するなど、少女時代は10 年に及び、本格的に絵画を描くことを学びました。また、大学時代には小池千枝教授にファッションを学び、その後、『それいゆ』(1946 年)『ひまわり』などの女性誌を創刊した、中原淳一画伯に師事。「二者の影響は、後に多大なものになった」と作家は語ります。
その後も多彩な才能で、ファッションと絵画を両立させ活動するものの、常に自己のスタイルの追求に苦しみ、人物画、静物画、風景画、前衛、、あらゆるものに挑戦し続けました。作家は、「もう自己のスタイルは生涯見つけられないとさえ、思うようになっていた」と当時を思い返します。
2013 年、遂に中原は自身のスタイルを確立。
「絵の神様が、突然舞い降りたが如く」この現在のスタイルを見出し、今回の展示のために、「日の出から日没まで制作に没頭し、仙人の如き生活の中、50 点まで描き及んだ。」と、作家は笑みを浮かべます。
幼少期から、現在に至るまで、変わらぬ制作意欲を持ち続け、自己の表現を真摯に追求してきた画家 中原キイコが苦悩の末に描き出したのは、「美人絵」というスタイル。
彼女の描く「美人絵」は、一見、レトロな美しい女性像でありながら、ドラマティックでビビッドな背景と、エスプリの効いたモチーフによって、”女性の持つ普遍的な美しさ”をパワフルでユーモラスに描き出します。中原キイコは「このスタイルを生涯のものとし、2000 点目標で描き続け、如何様に進化していくかを、テーマとして制作に励む」と語ります。
この機会に是非中原キイコの渾身の「美人絵」をご高覧いただけますよう、ご案内申し上げます。
中原キイコ(Kiiko Nakahara)
画歴
1953 年 絵画個人教授につく
1956 年 女子美術大学付属中学校 森井モトコ師事
1961 年 文化服装学院 小池千枝師事
1963 年 円谷プロ ウルトラマンの美術担当
1965 年 銀座ソニービル にて個展
1966 年 TBS 高橋圭三訪問 にて「キイコのイラストショウ900 秒」
1968 年 中原淳一に師事
1969 年 ブラジル リオデジャネイロにて個展
1970 年 絵本、本のカバー、レコードジャケット、挿絵など
1973 年 渋谷パルコでイラストショー
1974 年 銀座629 チーフデザイナー
1975 年 六本木 「オリエンタルキイコ」ショップオープン
1977 年 アメリカ マイアミにて個展、青山鈴屋でショウ開催
1978 年 劇団円 「ペリクリーズ」衣装デザイン
1979 年 銀座そごうデパートにて松任邦子と2 人展、映画「ナオミ」衣装デザイン
1981 年 銀座そごうデパートにて松任邦子と2 人展
1985 年 筑波科学万博 アメリカンパビリオン ユニフォームデザイン、合衆国より感謝状授与
1989 年 新宿文化ギャラリーにて個展
1998 年 フランス パリ、ギャラリーパレロワイヤルにて個展
1999 年 パリ、ギャラリー ドンギーにて個展、ポルトガル シントラ美術館 グループ展
2000 年 パリ、ギャラリー ドンギーにて個展、パリ、デファンス美術館にてグループ展
2002 年 ハワイ、ジャパンカルチャーセンターにてグループ展
2003 年 ハワイ、ホノルルCCにて個展
2005 年 ハワイ、アートボードギャラリーにて個展
2006 年 ハワイ、ビショップギャラリーにて個展
2013 年 現在のスタイル確立。ロンドン、東京バイクギャラリーにて個展
2014 年 京都、アートフォーラムJAFRO にて個展、パリ、 テンリギャラリーにて個展。東京、EARTH+GALLERY にて常設展示
2015 年 京都、アートフォーラムJARFO にて個展、東京アメリカンクラブ、F. ハリスギャラリーにて個展、東京、EARTH+GALLERY にて個展
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※「色香の漂う美人画」展は新作発表会として、現在巡回中です。
中原キイコ展 開催スケジュール
(1) 2015 年5 月19 日( 火)~ 5 月29 日(金)(京都・Art forum JARFO)
(2) 2015 年6 月1 日(日)~ 6 月21 日(月)(東京・アメリカンクラブ)
(3) 2015 年7 月4 日(土)~ 7 月26 日(日)(東京・EARTH +GALLERY)