中村太一「bioaccumulation」展

【会期】 2018年11月16日(金)ー11月25日(日)

【時間】土・日:11:00 ‒ 18:00  水・木・金:17:00 ‒ 20:00

【休廊】月・火

オープニング・レセプション:2018年11月16日(金)18:00ー20:00

アーティストとキュレーターによるトークあり

UP

EARTH + GALLERY(2F)では、中村太一による『bioaccumulation』展を、 11月16日(金)から11月25日(日)まで開催します。

東京オペラシティアートギャラリーのプロジェクトNやアルマス・ギャラリーでも同時期に展覧会を開催している中村太一は、今 注目を集めるペインターと言ってもいいでしょう。タイトルの『 bioaccumulation』は、生体 内の蓄積や濃縮を意味します。産業の発展とともに人間が自然環境に与えた影響は今 、人間やその社会に対してどのように跳ね返ってきているのでしょうか。今展では、ドローイングを中心に、新作の絵画も 発表します。見応えある展覧会にぜひご期待ください。

川が流れる郊外の街に育った中村は、「小さいころ、よく遊んだ川には奇形の魚がいた」と言います。それが彼の原風景なのか、作品に描かれる風景や人や動物は 、どれ も奇妙で歪んでいます。少し立ち止まって考えてみると、私たちの社会は、この100年足らずの間に、効率や生産性、利潤追求といった短期的な目標にしたがって、自然環境 を変えてきたと言ってもいいでしょう。その結果現れたのは、汚れた空や大地とそこで 生きる人や動物なのかもしれません。そして、そこには、さらなる汚染の予感や不安 が漂っています。しかし、中村は、彼自身もそうした風景の一部であることを意識し、それを否定も肯定もせず、絵画やドローイン グで表します。さまざまなキャラクターが登場し、時にコミカルにも見える表現には、歪な世界で生きる人間 に対する中村の温かみのある眼差しを感じ取ることができることでしょう。

地球温暖化や異常気象、大気・環境汚染などが次第に明るみになっている今、中村太一 の新しい絵画やドローイングをとおして、この社会が来た道、そして行く道について思いを巡らせてみませんか?

見どころは、

  •   東京オペラシティアートギャラリーのプロジェクトNとアルマス・ギャラリーとの同時期開催!
  •   展示空間をいっぱいに使った、ドローイングとペインティングによる展示は、必見!
  •   ギャラリーでの滞在制作による新作絵画の発表!
  •   中村太一、EARTH + GALLERY、現代アートの学校「アートト」、アルマス・ギャラリーのコラボレーションにより実現!

 

会場:EARTH+ GALLERY(東京都江東区木場3-18-17 2F)

協力:アートト、アルマスギャラリー