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大山貴弘個展「面魂 つらだましい ー現代人を戦慄せしめよ」

会期:2024.12.13 〜 12.22

時間:12:00-18:00(金・土は19時まで)

アートギャザリング&トークイベント : 12月14日(土)16:30-19:00

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この度、EARTH+GALLERYでは、 gallery ayatsumugi企画による彫刻家・大山貴弘の個展を12月13日~22日の間、開催いたします。

 

大山貴弘個展「面魂 つらだましい ー現代人を戦慄せしめよ」

会期:2024年12月13日(金)〜12月22日(日)

時間:12:00〜18:00(金・土は19時まで)

場所:EARTH+GALLERY(東京都江東区木場3-18-17)

主催・企画:gallery ayatsumugi

協力:EARTH+GALLERY

 

アートギャザリング&トークイベント

アートを介して話ができる、小さなお祭りのようなイベントを開催します。展覧会場で、飲み物を片手にリラックスしたひと時をお過ごしください。トークタイムでは、今年ドラァグクイーンとしての活動30周年となるエスムラルダさんをゲストにお招きし、日本での受容の変遷などについてお伺いしながら、大山貴弘が描くドラァグクイーン像を、会場のみなさまと一緒に読みときます。

日時:12月14日(土)16:30〜19:00

場所:EARTH+GALLERY(東京都江東区木場3-18-17)

参加費:事前予約/1,500円、当日/2,000円(1ドリンク、駄菓子付き)
申し込み先:https://peatix.com/event/4196322

登壇者:エスムラルダ(ドラァグクイーン、ライター・エディター、脚本家、歌手、俳優)、大山貴弘(彫刻家)

モデレーター:友川綾子(gallery ayatsumugi ディレクター)

 

大山貴弘は、ドラァグクイーン(主にゲイ男性による女装パフォーマー)をモチーフにした作品を制作しています。近年は、出身地でもある東北の民俗学や伝統芸能などにも興味を抱き、現地への取材も積極的に行なってきました。こうした知見を元に、外来文化であるドラァグクイーンの持つイメージを、日本文化を基盤に考察し直し、彫刻と木版画という表現方法で再構築しているのです。

「女性らしさ」「男性らしさ」とは何か。「美しく装う・振る舞う」とは何か。独自の美の基準を力強く提示するドラァグクイーンは、私たちの持つ既成概念を揺さぶる存在です。そして、その姿が古来から日本に根付く仏像彫刻の技術と結びついた時、化粧や衣装で飾られた煌びやかな外見以上に、肉体に宿る魂が立ち現れていることに気付かされることでしょう。

どのような性自認を持つ人にとっても、現代社会はこれまでの「性」の束縛からより一層自由になるべく、新たな価値観を獲得していくプロセスにあるという意味で、破壊と創造のエネルギーにさらされています。道なきみちを切り拓いているいま、大山の手がける表現が、現代社会の、個々人のあり方に向けた、おおらかな祝福となることを願います。

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アーティスト ステイトメント

ドラァグクイーンの姿を仏像の造形性を取り入れながら彫刻する中で、彼達・彼女達の内包する"鬼"的な側面をみた。ここでいう鬼とは単に"悪者"という意味ではなく、異質で恐ろしい表層の中に人間じみたユーモアを含み、時に幸福を運んでくる"来訪神"や"まれびと"のそれに近い。

私にとってドラァグクイーンという存在や文化は、それまでの価値を打ち破り新しい価値観を持って現れた"まれびと"なのかもしれない。

男と女、鬼と仏、激しさと静けさ、醜と美、性と聖…。相反する事物の間を自由に行き来するドラァグクイーン。しかしその厚い化粧の奥にブレることのない強い精神性を垣間見た。完成した作品には力強い面魂が宿っていた。その姿が見る人の中に新しい"何か"を誘起できたら嬉しい。

 

Takahiro Oyama Solo Exhibition "Intensity– Strike Fear into the Modern Soul"

Exhibition Period: December 13 (Sat) – 22 (Sun), 2024

Hours: 12:00 AM – 18:00 PM (Open until 19:00 PM on Fridays and Saturdays)

Location: EARTH+GALLERY (3-18-17 Kiba, Koto-ku, Tokyo)

Organized and Planned by: gallery ayatsumugi

Cooperation by: EARTH+GALLERY

Artist Statement

While sculpting drag queens, incorporating the formality of Buddhist statues, I saw in them a "demonic" aspect. The term "demon" here does not merely refer to "villainy," but to something closer to a visiting deity or "marebito"—a being that, while alien and terrifying on the surface, also carries human-like humor and sometimes brings happiness.

To me, drag queens and their culture may be akin to "marebito," beings who break down old values and emerge with new ones.

Drag queens move freely between opposing realms: male and female, demon and Buddha, intensity and calmness, ugliness and beauty, the carnal and the sacred. Yet beneath their heavy makeup, I glimpsed an unwavering strength of spirit. The completed works are imbued with a powerful soul. I hope these figures evoke something new within those who view them.

 

 

大山貴弘(おおやま たかひろ)

1993年岩手県生まれ。彫刻家。東北芸術工科大学 芸術文化専攻 彫刻領域 修了。近年はドラァグクイーンをモチーフに、出身地である東北の民俗学や伝統芸能を取材・参照してイメージを再構築した木彫と木版画を制作している。相反する美や矛盾をかかえ持つ人間の姿を描く。主な活動歴に、2023年、ART FAIR GINZA、2024年、個展『八百万の個性』(tagboart gallery) 。主な受賞歴に2021年、「岩手芸術祭美術展」現代美術部門賞、2022年「Independent Tokyo 2022」審査員特別賞。

https://www.instagram.com/oym.takahiro/

Takahiro Oyama​

​Born in 1993 in Iwate Prefecture. Sculptor. Graduated with a specialization in Sculpture from Tohoku University of Art and Design, Art and Culture. In recent years, using drag queens as motifs, they have created wood sculptures and woodblock prints by researching and referencing folklore and traditional performing arts from their hometown, the Tohoku region, to reconstruct these images. Their work portrays the human figure, embodying contradictory beauty and paradox. Major activities include ART FAIR GINZA in 2023 and the solo exhibition 'The Eight Million Faces' (tagboart gallery) in 2024. Major awards include the Contemporary Art Award at the Iwate Art Festival Art Exhibition in 2021 and the Jury Special Award at Independent Tokyo 2022.