山上渡 美術展

会期:6/8(木)~6/11(日)
入場:無料
時間:12時~18時
 
特別企画イベント: 6/9(金)
小池博史 初監督長編映画「銀河 2072」上映会 & トークショー
19時~ 「銀河 2072」上映会 
20時30分~  空間演出家 小池博史 × 美術家 山上渡 トークショー
UP
岡本太郎現代芸術賞特別賞、Tokyo Midtown Award 2013準グランプリ・オーディエンス賞受賞などを受賞し、マクロやミクロといった可視化できない領域に私たちの日常とを連関させることで、新たな超現実世界を描きだそうと試みる山上渡の展覧会を6月8日~11日の間、開催いたします。
また、2023年8月1日~11日公演予定の小池博史演出の「WE-入口と世界の出口」公演の舞台美術を山上渡が担当することから、小池博史初監督長編映画の上映会とトークショーを特別企画イベントとして開催します。
山上美術は「火の鳥プロジェクト」2025年までずっと続き、並走することになり、山上渡の作品を期間限定で特別公開いたします。
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19世紀ナビ派を代表するピエール・ボナールが言った。

絵画とは小さな嘘をいくつも重ねて大きな真実を作ることである」と。

私にとっての絵画、立体、インスタレーションなどの表現手段は、可視化できない領域と自身の日常を結びつける試みである。

私には幼少の頃から、この現象世界に起きていることは全てまやかしであり虚構なのかもしれないという疑問と恐怖がある。

この疑問と恐怖がこそが、私の想像の起点である。

私がテーマとする「増殖と変容」「境界の結合」「接続点の探求」というものは、この疑問に満ちた世界と私を結ぶ接点に他ならない。

これらは、日常的に私の周りに存在しているものであり、足元に広がる小さな世界にも、思考や精神といった内的な状態にも、人間の作り出した社会にも存在するある種の『揺らぎ』の様なものである。

つまり粘菌や鉱物、漂流物や自然現象、はたまた祭りや儀式といったものをモチーフに選ぶことは、見えないものを見ようとすることであり、それらを通して、この世界の「連綿とした捉えどころのない繋がり」にアクセスすることを目的としているからだ。

この世の存在はすべて、姿も本質も常に流動変化するものであり一瞬といえども存在は同一性を保持することができない。私はこの掴もうとすれば逃げ出す、流動的世界を捉えようと嘘を積み重ねて、私の真実を創り出そうとしているのである。

Pierre Bonnard, a leading figure of the 19th century Les Nabis faction, said.

Painting is a series of small lies piled on top of each other to create a big truth.

For me, painting, sculpture, installation, and other means of expression are an attempt to connect my everyday life with the realm that cannot be visualized.

Since I was a child, I have had doubts and fears that everything that happens in this phenomenal world may be a trick or a fiction.These doubts and fears are the starting point of my imagination.

My themes of "proliferation and transformation," "joining of boundaries," and "search for connection points" are nothing but the points of contact that connect me to this question-filled world.

These are things that exist around me on a daily basis, like a kind of "fluctuation" that exists in the small world that spreads out beneath my feet, in the internal states of my thoughts and mind, and in the society created by human beings.

In other words, by choosing slime molds, minerals, drifting objects, natural phenomena, festivals, and rituals as motifs, I am attempting to see the invisible, and through them, to access the "continuous and elusive connections" of this world.

All beings in this world are in a constant state of flux, both in form and essence, and cannot retain their identity, even for a moment. I am trying to create my truth by piling up lies to capture this fluid world that flees when I try to grasp it.

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【山上渡 美術展】

会期:6/8(木)~6/11(日)
入場:無料
時間:12時~18時

【特別企画イベント】

小池博史 初監督長編映画「銀河 2072」上映会 & トークショー
6/9(金)
1)19時~ 「銀河 2072」上映会
2)20時30分~  空間演出家 小池博史 × 美術家 山上渡 トークショー
参加費
1)19時~ 3,000円(1ドリンク+軽食付)
2)20時30分~ 1,500円(2ドリンク付〈軽食なし〉)
※当日精算
【ご予約・お問い合わせ】
info@earth-plus.com
(氏名、メールアドレス、参加人数、ご希望の参加時間1)、2)を明記してください)
~山上 渡プロフィール~
やまかみ わたる
1981年高知生まれ、長野育ち。
絵画、立体、インスタレーション、ドローイングを用い「増殖と変容」そこから生まれる結びつきをテーマとしている。
マクロやミクロといった可視化できない領域に私たちの日常とを連関させることで、
新たな超現実世界を描きだそうと試みている。
「岡本太郎現代芸術賞」特別賞(2009)、
「Tokyo Midtown Award 2013」準グランプリ・オーディエンス賞受賞(2013)、
2018年度文化庁新進芸術家海外研修制度によりインドネシアに渡航。