EARTH+GALLERYでは、4/26から4/30までの5日間、アーティスト・有村佳奈と女優/ソロシンガー・田村芽実による展覧会「未完成のエピローグ」を開催いたします。有村のこれまで取り組んできている「現代を生きる乙女の生と死」の表現に、新たな自己表現の可能性を求めていた田村がシンパシーを感じ、企画が始動。
本展では、有村が撮影した田村の写真をベースにした絵画・ドローイング作品に加え、フォトアクリルやデジタルコラージュ作品など幅広い写真作品が展開されます。その他、舞台上で数々の女性の“生”を演じてきた経験から着想した田村のインスタレーションが展示され、鑑賞者も参加できる仕組みとなっております。
また田村による初の脚本・演出・作詞・出演「1人朗読音楽劇」も連日開催予定。
普段フィールドの違うふたりがコラボレーションすることで、互いに自身の表現の幅を広げていく形になった本展。会場では、現実の世界と幻想の世界を錯綜しているような儚くも強い乙女の世界を作り出しています。
公式サイト:https://unfinished-epilogue.storeinfo.jp
公式instagram:https://www.instagram.com/unfinished_epilogue/
Concept
写真と絵画、そして朗読。
新しい可能性に出会うために、あなたの知らない私に出会うために。
有村佳奈にとって本展覧会は、個展やイベントの合間に開催される展覧会であり、次への新しい発見を求める期間でもあり、新たな自分との出会う場挑戦の場でもある。
田村芽実にとって本展覧会は、舞台と舞台の合間、「ある役」と「ある役」の合間に開催される展覧会であり、また準備期間の「時間」でもあり、新たな自分との出会う場挑戦の場でもある。
個展では完璧な「今の自分」を求められる。
舞台では完璧な「誰か」を求められる。
私たちは思う、さて常に「完璧さ」のみを提示する必要はあるのか。
時には不完全、または失敗に繋がるかもしれない挑戦、または失敗そのもの、または未完成の段階、実験の段階も一つの道筋を形成していくには必要なことかもしれない。
そんなことを言うと「言い訳」みたいにも捉えられてしまいそうだ。
でもいいじゃない。
完璧でないと炎上するような粗探しを常にされるような今に私はうんざりしているのだ。
息抜きをしたい。ただ別の可能性で遊んでみたい。
いつもはセッションしない組み合わせだからこその面白さを体験してみたい。
そう思ったのだ。 我々の新たな1ページとなる実験室へようこそ。
一人朗読劇『つぼみたちのエピローグ』あらすじ
誰が作ったのか、どこにあるのかわからないけれど、ずっと前からそこには 確かに秘密の花園が存在していました。薔薇の花と鋭いとげで囲われている 花園ですが、手入れはとてもよく行き届いていて、それはそれは美しい花園 でありました。中を覗くことはとてもじゃありませんができません。それと 同じように、中から外を見やることも難しゅうございました。なんせ秘密の 花園ですからね。しかしこの花園、「秘密の花園」と呼ばれる理由はそれだけで はなくいくつかあるのですが、、、あらすじということで最大の秘密を一つ だけ。それは、花園の中では九つくらいから十七くらいの少女たちだけが暮 らしていることでした。そこには、大人も、それよりも幼い子供も、そして 男だっていないのです。少女たちは、花園に閉じ込められているのでありま した。いや、これは、外にいる私の個人的見解。本当は、少女たちは、花園 の中で、何不自由ない、幸せな暮らしを送っているです。ここまで読んでい ただくと、少し奇妙で、またメルヘンチックなお花畑系の話かとお想いにな るでしょうが、まあ、そんなところです。秘密の花園の中で暮らす少女たち のお話をたった一人でお届けいたしましょう。
歌も歌います。とても美しい 歌作りました。
きっと、美しい歌を歌います。
Comment from artists
有村佳奈より
これまで美術家同士で展覧会を行うことはありますが、異業種の方と展覧会を行うことは私にとって初めての試みとなり、とても刺激的な体験となりました。田村の繊細な表情、そして美しいしなやかな動きに、胸を突き動かされながら写真を撮り、絵画作品制作を行いました。構想段階では写真のみの展示予定でしたが、企画を進めていく過程で私自身は「写真と絵画」、そして田村は初の脚本・演出・作詞・出演による「1人朗読音楽劇」が開催される運びとなり、まさにサブタイトルにある「実験室」に相応しい内容に展開していきました。新たな可能性を探る機会となった本展を、ぜひ皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです。
田村芽実より
一年半程の時間をかけて、友人の有村と初めて一緒に作品を作りました。そして、アートスペース内では、有村の作品から着想を得て、生まれて初めて1人での朗読音楽劇の脚本、演出、作詞、出演を務めます。人生で初めての脚本は、未だにドキドキしていますが、有村の存在に助けられながら、執筆致しました。作曲は、いつか音楽をお願いしたいと思っていた仲条幸一さんにお願いしました。有村の作品を目の前にすると、呼吸をすることすら忘れてしまうほど、美しく、しかし、隠すことを決してしない人間らしさを感じます。彼女とだからできる表現、彼女とだからこそできる挑戦、どうかお楽しみにして下さい。
プロフィール
有村佳奈
1985年、鹿児島県出身。主な個展に、2022年「I'm ready」(タグボート/阪急メンズ東京)、『Treasure-hunt』(アートコンプレックスセンター東京)、2021年「Color Girls」(CLOUDS ART+COFFEE)、2020年「新宿ミロード×有村佳奈アート展」(新宿ミロード)。近年では、『祝祭のハングマン』(著:中山七里 |文藝春秋)、 『御伽の国のみくる』(著:モモコグミカンパニー|河出書房新社)等、本の装画のイラストレーションも行う。
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田村芽実
2011年ハロー!プロジェクト、スマイレージ(14年、アンジュルムに改名)としてデビュー。2016年卒業。卒業後は、女優・ソロシンガーとして活躍。近年の出演作に、舞台「京の螢火」、ミュージカル「マリーゴールド」、浪漫活劇「るろうに剣心」など。2019年「ラヴズ・レイバーズ・ロスト」にジャケネッタ役、2022年9月にミュージカル「ヘアスプレー」にアンバー役、2023年に『MEAN GIRL』にジャニス役で出演。6月より音楽劇『ダ・ポンテ〜モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才〜』の出演 が控える。
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