情報や物流の発達により場所性が消滅し、フラットな世の中への変貌が加速している現在であってさえ、「東北」と聞くと、厳しい自然環境の中逞しく生きる人々というイメージが浮かぶ-これはステレオタイプな考えなのかもしれませんが、しかし、東北の画学生たちの作品を見ていると、大地に根ざした人間の生き方―自然と共存し、闘い、時には敗れ、そしてそれでもなお立ち上がり生きていく-そんな力強さ、命の脈動がはっきりと聞こえてきます。
この度、EARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYOでは、東北芸術工科大学の学生・卒業生4人のグループ展を開催する運びとなりました。瑞々しい感性を持つものだけが実現できる表現があります。この感性は東北という土地に呼応して生まれたものに違いありません。
本展が、東北の鼓動を感じ、日本文化の根源である自然との共存、日本人のアイデンティティーを再確認する場となることを願います。
■参加作家
土井沙織 Saori Doi
結城ななせ Nanase Yuki
山本萌美 Moemi Yamamoto
市川弘充 Hiromichi Ichikawa
■ギャラリートーク 5月4日(金) 15:00~17:00
テーマ『東北の地で制作する』
ギャラリートークでは、美術家・東北芸術工科大学教授の 石井博康氏、美術家・NPOアート農園代表の芝章文氏を招き、『東北の地で制作する』をテーマに参加作家が自身の東北での活動について語ります。
■オープニングパーティー 同日 17:00~19:00