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山極満博 「日常の寓話性」Fable of Everyday

UP

この度、gallery COEXIST-TOKYOでは、国内外で活躍するアーティスト山極満博(やまぎわ・みつひろ)の個展を開催いたします。

繊細かつユーモラスな山極の作品は、何かを暗示するかのように意味ありげに設置されます。作品を巡りながら、私たちはその関係性を想像し、測らずしも物語を紡ぎ出すことになります。

「日々の繰り返しのなかに潜む目には見えない流れ(外部)を知り、そのズレや構造をつかみ採ることで、あたりまえな日常は変化する。」

という山極の言葉どおり、私たちは見慣れたもの、見過ごしてしまうようなものの、ほんの少しのズレを意識したとき、そこに何か大きな意味を探ってしまうのではないでしょうか。そして特別ではないものの中に潜む過激さ、小さきものの持つ強大なパワーに気付くのです。

「寓話のプロットは、現在形で、その先を暗示するもの…。それらを携え、途上において何らかに還元すること。私たちが “経験”と云うものは、そんな些細なことを機に存在する、と思う。」

《日常の寓話性》と題した本展では、日常の中では意識にのぼらない仕組みや構造を作品に仮託し、日々あまり対象化されない疑問や問いを開示。その成り行きを辿りながら鑑賞者が物語を読み説いてゆくよう構成されます。作品としてそこにあるのは誰もが知るものであり、特別なものでも、感情の表出のような非常に個人的なものでもありません。山極はこのように自らに問いかけます。

「“つくらない”という反作用(相対性)を牽引しながら、改めて“つくること”そのもののプロセスを投射することは可能か。」

アーティストにとって「つくる」という行為こそ、その活動の根本原理といえます。ここでは、マルセル・デュシャンによって提起され、現代美術が常に抱えてきた問題のひとつである「つくらない」行為と「つくる」行為のせめぎ合いに対するひとつの答えを、挑戦や挑発ではなく、「循環と還元」という自然のサイクルの中に落とし込む行為により、導きだす試みがなされます。

会期中は、一回性では完結しない展示を予定。作品を少しずつ入れ替え、移動させることで、空間に派生し、全体に及ぼす変化や現象が図られます。鑑賞者はその差異に気づくことで、ささやかに想像力を喚起されることとなるでしょう。本展では、平面作品、インスタレーションを含め、30点を展示・販売。この機会にぜひ、ご高覧ください。