この度、インスタレーションを中心に制作活動を行っている武藤亜希子と、フランス人抽象画家・レティシア・シュレッサー=ガムランによる展示を開催いたします。
色は様々なイメージと結びつき、様々な記憶を呼び戻します。
武藤は、人との対話から得た記憶の断片を色や形に置き換えつなぎ合わせることで作品を形作っていきます。レティシアは、透明な樹脂を用いて有機的に広がる 色をその内に閉じ込めます。その中で色は輝きを増し再び見る人の視覚に浸透します。表現の方法は違えど互いに共通するもの、それは「色」に対する強い意識です。
抽象的ゆえに見えてくる様々なイメージ、あるいは見る人それぞれが潜在意識の中に持つ景色や匂い、誰かの面影。
表層に現れる色を通して、その向こうに見えてくるモノ。
2人の作家による色彩世界を指示することで、視覚体験によって生まれる鑑賞者独自のイメージを楽しむ展示となります。
ぜひご高覧ください。