この度、gallery COEXIST-TOKYOでは、関直美+高星秀明「EXISTENCE 存在/二つの代謝する細胞」と題した二人展を開催する運びとなりました。
関直美と高星秀明は、多摩美術大学彫刻科の先輩、後輩にあたります。大学時代は建畠覚造氏に師事した関と、2014年に修了した高星とは年齢に開きがあり、また、関の彫刻が溌剌とした生命のエネルギーに満ちている一方、高星の彫刻は意識の中のユートピアで遊ぶための入り口として内面性、精神性に訴えるものがあり、一見するとふたりの表現に共通点はありません。しかし、同じ学び舎で過ごしたふたりの彫刻は、代謝を繰り返しながらも受け継がれて来た精神性 形態の簡潔さとユーモアという点において繋がっているように思われます。
有機体が持つ、伝統を受け継ぎながらも環境に合わせ変化して行く柔軟性、伸縮性。本展では、ふたりの個性がひとつの空間に存在することで生まれる境界線、あるいは出会いの領域を探ることを試みます。
●関直美(せき・なおみ)
多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業、同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
【これまでの展示(過去2年を抜粋)】
2013年
個展「Up in The Air」A・corns Gallery、後楽園
「食とアートと音楽と」川崎市民ミュージアム、川崎
2014年
個展「Inside Out」キッドアイラックアートホール、明大前
「20人の作家展」しぇりークラブ、京都
「田人の森に遊ぶ Art Meeting」いわき、福島
2015年
個展「八日目のワープ」ギャラリーヒラワタ、神奈川
●高星秀明(たかほし・ひであき)
1989 神奈川県生まれ
2012 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
2014 多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
【グループ展】
2012年
「カセットとiPodの間vol.2—空間と可能性—」koganei art spot シャトー2F、小金井
関直美 「ふたのある箱」2015 ロックタイ他 71x40x35cm
高星秀明 「旅路」2014 ミクストメディア サイズ可変